脂肪吸引は危険? 死亡事故につながる4つの原因とクリニック選びの5つのポイント
脂肪吸引は危険? 死亡事故につながる4つの原因とクリニック選びの5つのポイント
「脂肪吸引で死亡事故が起きた」というニュースを見て、施術を受けるのが怖くなった方もいるでしょう。不安を抱くのは当然のことですが、報道だけを見て「危険だ」と判断するのではなく、客観的な情報を知ることが大切です。
脂肪吸引は、適切な設備や管理体制のもとで行われていれば、安全性に配慮された施術といえます。本記事では、脂肪吸引における死亡事故の主な原因や実際のリスク、信頼できるクリニック・医師選びのポイントを分かりやすく解説します。不安を解消し、納得した上で施術を検討したいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
【この記事で分かること】
脂肪吸引による死亡事故は極めてまれだが、発生し得る
脂肪吸引には死亡事故以外にも、仕上がりの凸凹や感染症といったトラブルのリスクがある
安全性を高めるには、実績あるクリニック選びと、施術を受ける方自身による術前・術後の適切な準備・管理が不可欠
脂肪吸引で死亡事故は本当に起こる?
脂肪吸引では、まれに死亡事故が報じられることがあります。そのため「危険な施術」という印象を持つ方も少なくありません。
しかし事故はごく限られたケースであり、適切な環境と管理体制のもとで行われれば、脂肪吸引は「安全性に配慮された美容外科手術」といえます。まずは、客観的なデータと実際の事例から確認していきましょう。
海外で報告されている死亡率
脂肪吸引による死亡率は、調査年代や対象症例、施術条件などによって異なります。2000年に公表された海外調査では、死亡率は10万件当たり約19件と報告されました。2020年に公表されたレビューでは、これより低い数値も示されています。
ただし、各資料では調査条件が異なるため、数値を単純に比較することはできません。脂肪吸引は死亡に至る頻度が高い手術とはいえないものの、重大な合併症の可能性をゼロにはできません。
※参考:Pub Med.「Deaths related to liposuction: a survey of plastic surgeons」.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10627013/ ,(参照2026-06-25).
※参考:PMC.「Assessing Cosmetic Surgery Safety: The Evolving Data」.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7572219/ ,(2020-05-13).
過去に日本で起きた死亡事故の事例
脂肪吸引に関連した死亡事故は、日本国内でも報告されています。
2009年には腹部脂肪吸引中の腸壁損傷、2023年には顔の脂肪吸引後の血腫による気道閉塞が原因となった事例が報じられました。
いずれも管理体制や術後対応の重要性を示す事例といえます。
なぜ脂肪吸引で死亡事故が起こるのか? 考えられる4つの原因
死亡事故にはいくつかの共通した原因があります。原因を知ることで、安全なクリニックを見極める判断基準として役立つでしょう。ここでは代表的な4つの原因を解説します。
【原因1】麻酔の過量投与や呼吸管理の不備
脂肪吸引では、局所麻酔や静脈麻酔、全身麻酔などを使用するのが一般的です。どの麻酔方法であっても、適切な管理が行われなければ重大な事故につながる可能性があるでしょう。
例えば、局所麻酔薬が血管内へ多量に入り込むと「局所麻酔薬中毒」を起こすことがあります。初期にはめまいや耳鳴りなどが現れ、重症化すると痙攣や呼吸停止を招く恐れがあります。また静脈麻酔や全身麻酔では、呼吸状態や血圧などを継続的に監視することが欠かせません。
【原因2】カニューレ(吸引管)操作による臓器・血管の損傷
脂肪吸引では、カニューレと呼ばれる細い吸引管を皮下脂肪へ挿入し、脂肪を取り除きます。本来は脂肪層だけを操作するため、適切な手技であれば内臓を傷つけることは考えにくい施術です。
しかし医師の経験や技術が十分でない場合は、血管や腸などの臓器を損傷する危険性があります。特に腹部では、腹壁瘢痕ヘルニアや臍ヘルニア(でべその一種)、過去の開腹手術歴などを見落としていると、臓器損傷のリスクが高まります。
【原因3】脂肪塞栓症などの重篤な合併症
脂肪吸引では、ごくまれに「脂肪塞栓症」が起こることがあります。これは、脂肪の細かな粒子が血管内へ入り込み、肺の血管をふさいでしまう合併症です。脂肪塞栓症を発症すると、急な息苦しさや低酸素状態、意識障害などを来たすことがあります。
大量吸引や広範囲の同時手術、長時間に及ぶ手術を行った際は、この脂肪塞栓症のリスクが高まりやすいです。発生頻度は極めて低いものの、術後24~48時間は特に注意が必要です。
【原因4】術後の血腫による気道閉塞と対応の遅れ
事故の原因は、手術中だけではありません。顔や顎下の脂肪吸引では、術後に血液がたまって血腫ができると、首の組織が腫れて気道を圧迫する恐れがあります。
術後に急激な腫れや呼吸のしづらさが現れた場合は、速やかに適切な処置を受ける必要があります。圧迫固定を適切に行えば血腫の予防につながりますが、それだけでは十分とはいえません。
異常が起きた際にすぐ医師へ連絡できる体制や、緊急時に迅速な処置を受けられる環境が整っていることが重要です。
死亡事故だけではない! 脂肪吸引に潜むその他のリスク
脂肪吸引で注意すべきなのは、死亡事故だけではありません。施術そのものは問題なく終わっても、仕上がりや術後経過に満足できず、後悔につながるケースもあります。
「せっかく費用をかけて施術を受けたのに、希望とは違う仕上がりになった」とならないためにも、起こり得るリスクを事前に理解しておきましょう。
仕上がりの失敗(凸凹・たるみ・左右差)
脂肪吸引では、医師の技術やデザイン力によって仕上がりに差が生じます。吸引する層や量に偏りがあると、脂肪の取り過ぎや取り残しによって皮膚表面が凸凹になったり、左右差が目立ったりすることがあるでしょう。
また必要以上に脂肪を取り除くと、皮膚を支える組織が不足し、たるみが生じる可能性があります。太ももの脂肪吸引では、お尻を支える脂肪まで吸引してしまい、ヒップラインが下がるケースも考えられます。
さらに、皮膚と筋膜が癒着して引きつれが起こると、やけど跡のような凸凹が残るリスクもあります。傷跡の位置によっては、服装を選ばなければならない場合があるでしょう。
このようなトラブルを防ぐには「多く取ること」ではなく「美しいバランスを考えて吸引すること」が重要です。
大量出血や術後の感染症
脂肪吸引で一度に広範囲を施術したり大量の脂肪を吸引したりすると、体に大きな負担がかかります。手術時間が長くなるほど麻酔量も増え、体への負担はさらに大きくなるでしょう。出血量が増えることで貧血や血圧低下を起こし、体液バランスが崩れる恐れもあります。そのため、安全性を重視し、複数回に分けて施術を行うケースも珍しくはありません。
また施術では傷ができるため、傷口から細菌が入り込み、感染症を起こす可能性がゼロではありません。
信頼できるクリニック・医師を選ぶための5つの条件
脂肪吸引のリスクは、クリニック選びによって大きく左右されます。価格や通いやすさだけではなく、安全管理の実情や医師の経験も確認することが大切です。
続いて、脂肪吸引を検討する際に確認したい5つのポイントを紹介します。
1. 安全管理体制がしっかりとしている
麻酔方法に応じて、呼吸、酸素飽和度、血圧、心拍数などを継続的に確認する体制が整っているかを確認しましょう。使用する麻酔の種類、手術中の監視方法、緊急時の対応について、医師から説明を受けることも重要です。
2. 医師の豊富な執刀経験と「適切な吸引量」の判断力がある
安全性と仕上がりを両立するには、症例数が豊富で、一人ひとりに適した吸引量を判断できる医師を選ぶことが大切です。リスクも含めて考えた上で、無理のない施術計画を提案してくれるかどうかを確認しましょう。
3. 万が一のトラブルに対応できる緊急体制と設備がある
術後の異変に迅速に対応できる体制も重要です。エコーによる診察や営業時間外の連絡先、総合病院との連携など、術後フォローが充実しているクリニックであれば、万が一の際もスムーズに相談できるでしょう。
4. 体への負担が少ない吸引機器を採用している
体への負担に配慮した吸引機器を導入しているクリニックでは、出血や腫れを抑えられる場合があります。ただし、機器だけで安全性が決まるわけではありません。設備だけではなく、それを適切に扱える医師が在籍しているかも併せて確認しましょう。
5. 他院の修正手術にも対応できる
他院修正は、癒着や瘢痕化した組織を扱うため、難易度が高い傾向にある施術といえます。修正手術に対応していることは、技術力を判断する一つの目安になるでしょう。対応の有無だけで技術力を判断できるわけではありませんが、症例写真や修正実績も参考にしながら、総合的な観点で医師を選ぶことが大切です。
脂肪吸引を安全に受けるために意識すべきこと
脂肪吸引の安全性を高めるには、クリニックや医師選びだけではなく、施術を受ける方自身の準備や術後の過ごし方も重要です。
医師と十分に情報を共有し、術前・術後の注意点を守ることで、合併症のリスクの低減につながります。
術前検査の徹底と持病の申告
持病や服用中の薬、過去の手術歴は、どんな小さなことでも必ず医師へ伝えましょう。
特に腹部の脂肪吸引では、腹壁瘢痕ヘルニア(過去の手術の傷跡から臓器が飛び出した状態)や臍ヘルニア(でべその一種)があると、臓器損傷のリスクが高まる場合があります。必要に応じてエコー検査などを行い、安全性を確認することが重要です。
迷う内容があれば自己判断せず、カウンセリングで相談しましょう。
ダウンタイム中の正しい過ごし方
医師から安静を指示されている場合を除き、術後は指示に従って無理のない範囲で体を動かすことが大切です。長時間動かずにいる状態を避けることは、血栓ができるリスクの低減につながります。
また脱水を防ぐため、小まめな水分補給も欠かせません。日帰り手術の場合は、帰宅時の歩行や自宅内での軽い移動も適度な運動になります。
なお体調に異変を感じた場合は我慢せず、速やかにクリニックへ相談してください。
まとめ
脂肪吸引による死亡事故は極めてまれですが、麻酔管理の不備や医師の技術・知識不足、術後対応の遅れなどが重なることで発生する可能性があります。一方で、十分な経験を持つ医師が適切な設備と管理体制のもとで施術を行えば、リスクを抑えながら希望のボディラインやフェイスラインを目指すことが可能です。
施術を検討する際は、価格だけではなく、安全管理体制や症例実績、アフターフォローなどを確認した上で、信頼できるクリニックを選びましょう。
Tokyo Tensei Clinicでは、施術を受ける方の安全を第一に考え、術前診察から麻酔管理、術後フォローまで一貫した体制を整えています。不安や疑問がある方も、無理に施術をおすすめすることはありません。まずは無料カウンセリングで、お気軽にご相談ください。








